*LUNCH TRIP とは*

2か月に一回、ランチしながら旅しちゃおう!
都内の異国料理レストランを巡って、その国にいったことのある方のガイドでその国に思いをはせ、ちょっとだけ詳しくなります☆
「旅という非日常は、日常を変えられる!」と信じるCrew:ami,なぁほ,きょうこ,まさが、Passengerたちの素敵な旅をお手伝いします。

"Lunch Trip" is a social lunch group to enjoy many different cuisines in Tokyo. We travel around the world by having lunch and sharing stories of someone who has been there. Ami,Naho,Kyoko as Lunch Trip Crew would like you passengers to enjoy great trip.
Ready to come with us?

2014年12月30日火曜日

12/21 ミャンマー便 - colors of Myanmar - (後半)

こんにちは。Crew chappy です。
20141221日、小沼武彦さんをガイドに、ミャンマー便を運航しました。

最近、新聞を読んでいるとよく出てくるミャンマー。民主化後、日本でとても注目されるようになりました。2月にもミャンマー大使館にてミャンマー便を開催しましたが、今回はより深くミャンマーのことを知るフライト。

続いて後半部分をご案内♪ (前半はこちら



★ いよいよ本題へ…

ランチタイムの後は、いよいよ少数民族が抱える問題についてのプレゼンです。
今回は、個々の少数民族にフォーカスをあてるのではなく、全体的に共通している問題について、「教育」という側面からみていきました。



ミャンマーの教育制度は、5年間の小学校、4年間の中学校、2年間の高等学校となっています。富裕層は私立、中間層は学費の安い学校、貧困層でも僧院で教育を受けられるようになっているなど、どの階層でも教育が受けられるシステム自体はあります。
高校卒業後は、「セーダン試験」という日本でいうセンター試験のようなものを受け、大学に入学するという流れです。ちなみに、こちらは英語で出題されます。

70年代から80年代以降は、当時の軍事政権の政策により十分に教育を受けられる機会がない状況であったため、教育をしっかり受けた人が全体的に少ないといった状況や、特に少数民族にとっては、僧院がなかったり、ミャンマー語が通じないため、ミャンマー語で書かれている教科書の内容を理解できなかったり、ミャンマー語で行われる授業についていけないといった問題があることをお話いただきました。
そして、大学に入るためには英語で試験を受けなければならない。教育機会が少ない上に、教えられる先生もいない… 多くの少数民族にとって、大学に入るためには非常に高いハードルを越えなければならない状況です。



そんな状況を打開すべく、小沼さんがやってきた活動は、優秀な先生の授業を撮影し、それをDVDで展開すること。



撮影した先生の中には、ミャンマーの方なら誰でも知っているという英語の先生もいました。レストランのミャンマー人の店員さんも、もちろん知っている!というくらい有名な先生のようです。

ミャンマー人なら誰でも知っている英語の先生

教育以外にも様々な課題がある、ミャンマーにおける少数民族。
プレゼンの最後では、ミャンマーには色々な color(民族)があり、日本で報じられているようなところだけではない色々な面があることを紹介しました。

Workshop では、ミャンマープロジェクトのリーダーだったら、どういう内容の映像コンテンツを作成し展開するか?を考えました。
ミャンマーの「ルー大柴」のような先生にお願いして、直前対策のコンテンツを楽しく要領よく学ぶ!といった面白いアイデアも出ました。





★ 現地から…

当日は、現地から、パートナーでカチン族のジョンさんと、小沼さんが進めていたプロジェクトの後任の林さんが Skype でヤンゴンから参加してくれました。

しかしながら、先方のネットワークの状況により、残念ながら参加者との交流までは実現できませんでしたが、フライトの最後の方で運よくつながり、ジョンさんと林さんから一言ずつコメントいただくことができました。

当日のジョンさんと林さんの様子
WiFi がよくつながる(?)というホテルのラウンジにて

お二人より当日いただいたコメント、ご紹介します!

*** From John ***
Thank you for having the chance to tell you all. Yes, in my view, the interaction of the politic and education create the improvement of the region. If the quality of the education is not good enough, the country will not improve.

*** From 林さん ***
本日はお越しくださって有難うございました。いらしてくださった方々はミャンマーについての知識をたくさんお持ちかもしれませんが、少数民族については中々知らない方が多かったのではないでしょうか。
しかし確かにたくさんの民族がいて、彼らの生活はヤンゴンの生活と全く違います。時には今日をどうやっていきるか、ということだけを考えて生きている方もいらっしゃいます。
ぜひこの機会に、ほんの少しでも、少数民族について興味を持っていただけたらと思います。
最後に、こんなネット環境が悪い中で、僕たちのお話を聞いてくださって有難うございました。これからも宜しくお願い致します。


★ 最後に…

Lunch Trip ミャンマー便、いかがでしたか? 
私自身は昔、トランジットのためにヤンゴン空港に降りたことがありますが、その時の飛行機の乗客ほぼ全員が「僧侶」という不思議なフライトでした。
ロヒンギャはバングラデシュに行ったときに知りましたが、ミャンマーにおける少数民族について知る機会はなかなかないのが現状だと思います。



でも、日本でも少数民族出身の方に出会える場所があります。
高田馬場は言わずと知れたリトルミャンマー。路地を入ると、ミャンマー料理屋さんが所々ありますが、そういったレストランの経営者の中には、少数民族出身の方々もいます。
日本でミャンマーを体感するにはとてもいい場所ですし、料理の値段もリーズナブルなものが多いので、ぜひ行ってみてくださいね~!

レストラン SHWEO のみなさん

今回、ガイドをしていただいた小沼さんからもメッセージいただきました!

*** Lunch Trip に搭乗してみて、いかがでしたか? ***
ランチトリップは、ガイド、パッセンジャーとの距離が近く、みんなで一体となってミャンマーについて考えられる場所があり、とても楽しかったです。また、パッセンジャーからの個人的な質問がとても嬉しく、皆様がミャンマーに関心を持っている事がわかりました。

*** ミャンマーに行く前の「ミャンマー」、どんな印象でしたか? ***
ミャンマーに実際に足を運ぶ前のミャンマーは、あまり良い印象を抱いていませんでした。「ミャンマー=軍事政権、途上国」などという言葉が連想され、正直ネガティブな印象を持っていました。

*** 現地でのプロジェクトを通して見えてきたミャンマー、最初と比べてどのように印象変わりましたか? ***
現地でのプロジェクトを通して、ミャンマーのイメージが一新しました。治安の良さ、優しい人々、独特の文化。想像していたものとは大きく異なり、ミャンマーという国は、本当に良い国なんだなと考えるようになりました。

*** 出家して僧院で生活されていたようですが、どんな様子でしたか? ***
現地の方、僧や尼と一緒に暮らす生活は、私にはとても新鮮でした。毎日決まった時間に起床、食事、就寝。一緒に食事を作ったりしながら、現地の人と交流できたのは、本当に楽しかったです。日本でできないことだったので、毎日がとても楽しかったです。

*** パッセンジャーのみなさまにメッセージを! ***
今回はお忙しい中、参加してくださりありがとうございました。今回のランチトリップミャンマー便を通じて、異なる民族が共存するミャンマーに強い関心を持ってくだされば、幸いです。興味を持った方は、ぜひ実際に足を運んで、ミャンマーの空気を吸ってみてください。

最後はお決まりの”LTポーズで♪



本年も Lunch Trip をご搭乗くださいましてありがとうございました。

来年も Lunch Trip Air Line にぜひご搭乗ください!
今度のフライトは、ロシア便(1/25)、パレスチナ便(2/11開催)を予定しています。
みなさまのご搭乗をお待ちしております。

12/21 ミャンマー便 - colors of Myanmar - (前半)

こんにちは。Crew chappy です。
20141221日、小沼武彦さんをガイドに、ミャンマー便を運航しました。

最近、新聞を読んでいるとよく出てくるミャンマー。民主化後、日本でとても注目されるようになりました。2月にもミャンマー大使館にてミャンマー便を開催しましたが、今回はより深くミャンマーのことを知るフライト。


★ ミャンマー便ができるまで

ガイドの小沼さんは、2013年から1年間、e-Education の教育プロジェクトのリーダーとしてミャンマーで活動していました。
プロジェクトを通じて、彼は少数民族出身のパートナーと出会いました。
でも、パートナーの故郷では、これまでに見聞きしていた「ミャンマー」と少し状況が違っていました。

日本では、ミャンマーってみんな同じようにしか見えていないんですよね。
ミャンマーは一つじゃないんです。
そういうところをもっと多くの人に知ってもらいたい・・・

今回の Lunch Trip では、日本のメディアでは語られることのない少数民族の現状を知ってほしい、そして、実際に訪れてほしい… そんな彼の熱い想いが、今回のフライトの始まりでした。

ミャンマー便ガイドの小沼さん

About Myanmar

ミャンマー便、フライトの前半はミャンマーについて。



ミャンマーは、以前、首都は「ヤンゴン」でしたが、「ネピドー」に変更されました。そして、ミャンマーが民主化後、なぜ世界各国から注目されるようになったのか? まずはその背景を説明しました。


「ミャンマーの民族、どのくらいいると思いますか?」

ミニクイズで、35?といった答えもでましたが、実は135もの民族がいます。
今回は、その中のカチン族、ロヒンギャを紹介しました。
カチン族は、ミャンマーからの独立を目指してカチン独立軍が活動している地域。昨年、政府と停戦合意に至り、内戦状態に終止符は打たれましたが、政府との和解はこれからです。

カチン独立軍の旗

独立軍の旗は、中央で剣が交わっています。「だから、カチンなのか!」と、パッセンジャーのみなさんから思わずジョークがとびました。

ロヒンギャは、イスラム教徒の民族。この民族には国籍がなく移動も制限されている… 日本ではあまり語られることがない流浪の民がいることも知らされました。


続いて、ミャンマーの今の様子と観光地の紹介。
急速に発展している様子を、ATMの台数の変化等で紹介したり、ヤンゴンの若者に人気なデートスポットもありました!

ミャンマーの人々も通うシュエダゴンパゴダ

こちらの「シュエダゴンパゴダ」、夜になるとこのようにライトアップされます。
ガイドの小沼さんおススメスポットの一つでもあります。

★ミャンマーと言えば…

ミャンマーは仏教徒が多い国。街中でも僧侶をたくさんみかけます。お寺はミャンマーで重要な教育機関であり、識字率が比較的高いのも僧院での教育が貢献しているといっても過言ではありません。

ガイドの小沼さん、実はミャンマーの寺院に出家していました!

「外国人でも気軽に受け入れてくれるのですよ。」

お寺での生活の様子も紹介いただきました。

出家した小沼さん

★ランチタイム

今回のメニューは、ラペットゥ、チキンカレー、トウフジョーやサモサといったポピュラーなお料理。





ミャンマー料理というと、主流はビルマ料理。ビルマ料理の特徴は油っぽい、味付けが濃いといった特徴があります。ラペットゥというお茶の葉の漬物のようなものと、ナッツや小エビなどを混ぜたお料理やカレーがあります。油をたくさん利用するのは、油が富の象徴といった意味合いもあるからだそうです。

今回のメニューにはありませんでしたが、小沼さんおススメはシャン料理。
味付けも薄く、タイ料理に似ています。現地の日本人駐在員にも、シャン料理屋は人気なようです。


ミャンマーのビールを飲まれていたパッセンジャーもいました。
「ミャンマーでは、缶ビールより生ビールの方がお得なんですよ!」と、小沼さんから耳よりな情報もいただきました。





2014年12月1日月曜日

「食を通して日本を紹介しよう」~ラオスを知る・交流する旅~を振り返って、11/3特別便

こんにちは、LunchTrip CrewのNahoです。



9月21日より3泊5日で訪問したラオスビエンチャンのツアーから早いもので2ヶ月。
なかなかツアーのまとめができずに12月になってしまいました。
本日は、11/3に実施したLunchTrip特別便兼ツアー報告会での実施内容も踏まえて、今回のツアーを振り返りたいと思います。今後、ツアー作りをしたいと考えている方や、LunchTripのツアーに参加したいという方に是非読んでもらいたいです!

◆そもそも、ツアーを実施することになったきっかけ
Ami、Kyokoと3人で2014年の目標を立てていたときに、”今年こそは海外で日本の魅力を伝えたいね!”と話していた矢先、あるツアー会社さまより「一緒にツアーを作らないか」との提案がありました。

よくよく話を聞いてみると、そこはスタディーツアーをメインで作られている会社とのこと。LunchTripの理念にも通ずるところがあるので、ツアーを企画することになりました。
この企画を頂いたのが1月、実施が9月だったので、8ヶ月かけてゆっくりながら準備を進めました。

このツアーの渡航先について、「なぜラオスにしたの?」とよく聞かれます。
理由は大きく3点。
ラオスのフェアトレードの塩を日本で販売している会社さまより、ラオスでの活動を聞いて、その活動を実際に見てみたいと思ったこと、
ラオスってアジアなのに実はどんな国かがあまり知られていないのでより多くの人に知ってもらいたいと思ったこと、
最後は、2012年にラオスのルアンパバーンに旅行に行った際にラオスが大好きになり、もう一度行ってみたかったこと。


◆ツアーの内容
ツアーのポイントは大きく4点あります。
詳しくはラオスツアーのBlogをUPしていますので、ご覧ください。
Part1 2日目 市場散策、ラオスのこども
Part2 3日目 塩の工場見学、ラオス人のお宅訪問
Part3 4日目 日本便パート1パート2

報告会ではそれぞれの担当に分かれてプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションする私含めて4人のガイドは自分がそこで考えたことをクイズを交えて楽しく話をしました。

①現地で活動する国際協力団体を視察
子ども自らが学ぶ力を伸ばす環境作りをおこなうNPO団体「ラオスのこども」で、活動現場を見学し、「日本の遊び」を交えながら子供たちと交流しました。

→報告会では、はぜちゃんが発表。

 NPO「ラオスのこども」の現地で働く本多さんから聞いたラオス国内で全国の図書館作りを進めているかなど話をしました。

②フェアトレードの現場を視察
日本で販売されているフェアトレードの塩を作る現場で、作業行程の一部を見学しました。この売上の一部は、NPO団体「ラオスのこども」に寄付されます。この“ラオス原産”フェアトレード商品への消費が“ラオスの未来を作る子供たちへ”還元される「モデルケース」に触れました。

→報告会では、ちはるさんが発表。

 クイズでは、ラオスに実際に行って感じた「なぜ韓国のお菓子が多いの?」をクイズにし、その理由について、調べて考えたことをお話いただきました。

③ラオスの家にお邪魔してラオス料理クッキング!
現地の人の家を訪問、ラオスの主要な料理、パパイヤサラダとナムワーン・マックアイ(バナナとココナッツの温かいデザート)を一緒に作りました。

→報告会では、小松さんが発表。

 今回訪問したラオス人の家の様子や、料理を作っている際に感じたことをお話いただきました。

④「日本食」を作り日本をPR
「日本をもっと知ってもらう」ためのイベント『日本便』を開催!
現地の食材で日本食を作り、現地の方々と一緒に楽しむと共に、日本の魅力をクイズ形式で紹介しました。

→報告会では、私(Naho)が発表。
 日本便をどのように企画していったか、どのような料理を振る舞ったかなどを話ました。クイズは、日本便で一番好評だった料理は何か?にしました。
 (意外な料理がウケるとは知らず、足りなくなってしまったという反省談も!)

◆11/3報告会 お楽しみのランチ!
吉祥寺にある、旅人食堂さんにて、パパイヤサラダや麺、スープなどを楽しみました!


◆ワークショップのお題は!?

LunchTripでは聞くだけでなく、ワークショップもあります。
今回は、ツアー報告会に合わせて、こんなお題にしました。
”あなただったらどんな日本便を作りますか?”
グループごとに考えて、発表していただきました。

国・そこでどんな日本便にするかはグループによってさまざま。

実施するのを想像しながら聞いて、ワクワクしました。

ご搭乗いただいたPassengersのみなさまありがとうございました!



11/3の報告会が終わって、ようやく一息つきましたが、今振り返ってみても、新しい発見があり、とても楽しくて、美味しいツアーでした。

今後も食を通して、日本の魅力を伝えるツアーを実施していきたいと考えています。
一緒にツアー企画したい!この国で日本の魅力を伝えたい!など、ご意見・ご要望があれば、お気軽にお声掛けください!

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